福島空港情報発信事業

生涯の趣味だと思うほど
甲冑作りに夢中になって

鈴木芳旺さんは、本業である服の修繕・かけはぎを行いながら、副業として手づくりミニチュア甲冑工房を営んでいます。
甲冑作りのきっかけは、平成21年度に白河市が町おこしのために開催した、手作り甲冑教室に参加したことです。
実際に作ってみて、これはおもしろい、私の生涯の趣味だと思うほど甲冑作りに夢中になり、のめりこみました。
技術を学んだ後、甲冑を孫に作ってプレゼントしようとしたところ、アパート住まいのため、飾るスペースがないということから、ミニチュア甲冑を思いついたということです。

偶然の遊び心から生まれた甲冑だるま

鈴木さんのミニチュア甲冑は、自分で設計図を書き、パーツの型を作り、それを組み上げる完全オリジナル作品です。試行錯誤の末、出来上がったミニチュア甲冑は、2011年第10回ふくしま特産品コンクール工芸の部で優秀賞を受賞しました。
その時、たまたま隣に出品していたのが白河の佐川さんというだるま屋さんでした。
佐川さんが出品していた、白河だるまに遊び心で甲冑をかぶせたところ「これは面白い!次のコンクールに出品しよう!」という話で盛り上がったとのことです。
そして、この甲冑だるまは、2012年ビジネスアイディアコンテストで最優秀賞を受賞しました。

松平定信公が結びつけた縁!?

白河だるまは、白河藩主松平定信公がお抱え絵師、谷文晁に絵柄を描かせたのが始まりと言われています。
白河には、松平定信公が甲冑師に作らせた武田信玄ゆかりの「楯無鎧写(たてなしのよろいうつし)」という重要文化財の甲冑があります。ミニ甲冑はそれをモチーフにして製作しており、元をたどれば甲冑もだるまも松平定信公につながるということです。

ミニチュア甲冑づくりのポイントは
根気あるのみ!!

ミニ甲冑は、一般向けにキットとして販売もしています。
ミニ甲冑の制作時間は1日8時間で1週間ほどかかります。ボンテックスという特殊な紙のパーツに色を塗り、貼りあわせて組み立て、糸を通して作り上げていきます。一番のポイントは根気です。器用、不器用は関係ありません。根気さえあれば、どんな人でも立派に仕上がりますと鈴木さんは語ります。
また、鈴木さんは現在、白河と西郷の2箇所で甲冑教室を開いています。

福島県のおみやげとして、また、縁起物として、甲冑だるまを是非、お買い上げいただければと思います。

手づくりミニチュア甲冑工房
代表  鈴木 芳旺

〒961-0075 福島県白河市会津町21-3 TEL: 0248-24-1214

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